パリ、フランス— LVMH傘下の唯一のファッションブランドで独自の電子商取引事業を持たないセリーヌは来週、新しいウェブサイトからオンライン販売を開始する予定であると、関係者2人が明らかにした。

このフランスのブランドは、遅ればせながら電子商取引に参入する高級品メーカーの成長に加わり、そのような手段がイメージを損なうのではないかという長年の懸念を払拭した。

アーティスティック ディレクターのフィービー ファイロのミニマルで前衛的なデザインにより、セリーヌは過去 10 年間でファッション業界で最も人気のあるブランドの 1 つになりました。

関係者の一人によると、セリーヌは、通常2,000ドルをはるかに超える価格の衣料品コレクション、靴、革製の「イットバッグ」でその実力を試す予定だという。

同関係者は「ウェブサイトは来週中にフランスで開設される予定だ」と述べ、電子商取引事業は2018年には他のヨーロッパと米国にも展開される予定だと付け加えた。

オーナーである世界最大の高級品複合企業LVMHは個々のブランドの売上高の内訳を公表していないが、アナリストらはセリーヌの年間売上高を7億～8億ユーロ（9億4,900万ドル）と見積もっている。

コンサルティング会社ベインによると、高級品のオンライン販売は2017年に24％増加し、市場の10％近くを占める見通しだという。2025 年までに高級品の売上高の 25% を占めるようになるだろうと予測しています。

オンライン販売は、ケリング傘下のグッチなどのブランドの収益成長を促進しました。

グッチとライバルのルイ・ヴィトン（LVMH）ブランドはここ数カ月で中国に新しいサイトを立ち上げ、皮革ハンドバッグ専門店エルメスは最近オンライン事業を刷新した。LVMHは今年初めにマルチブランドの電子商取引ウェブサイトを開設した。

しかし、フランスの私営シャネルは依然として大きな外れ値である。同レーベルは先週、有名なツイードジャケットやキルティングレザーバッグをオンラインで販売する当面の計画はないと述べた。

LVMHは最近、ファイロがセリーヌ退社に近づいている可能性があるという10月の報道を否定したが、このニュースは彼女がバーバリーの退任デザイナー、クリストファー・ベイリーの後任候補の一人になるのではないかという憶測を呼んでいる。